物件が先か、リノベが先か
こんにちは、濱端です。
今回はリノベ相談にいらっしゃる方によく聞かれる「中古を買ってリノベはしたいけど、リノベの内容が決まってから物件購入したいんですけど、それじゃダメなんですか?」
という質問に対する答えをお伝えしていきます。
物件購入が先か、リノベ検討が先か。
これについて、お答えする上で
まずは一般的に「物件購入+リノベ」に関係する人の、それぞれの立場から見た「事情」と「考え」をお伝えしていきます。
◎登場人物は
・買主さん
・売主さん
・仲介不動産業者さん
・設計会社さん
【買主さん】
いろいろ物件見学して、購入してリノベを進めたい物件がありました。
「この物件、広さ・価格・学区とか考えると一番いいかも。購入してリノベしたいけど、私たちの希望するリノベはいくらくらいかかるんだろ。。物件は購入したいけどリノベ費用がわからないと怖くて購入できないよね?」
【売主さん】
「私は物件売却を優先で考えたいです。希望の条件で一番早く購入いただける買主さんにご購入いただきたいです。買主さんがリノベしたいのはわかりますが、申し訳ありませんが買主さんのリノベ内容が決まるまで、私はこの物件の売却募集を止めることはできません。。」
【仲介不動産業者さん】
不動産業者さんは不動産の売買契約をすることが仕事。
言ってしまえば買主さんがリノベしようがしまいが、不動産業者さん的には関係ありません。リノベは置いといて早く物件のご購入いただきたいのが本音です。
「○○さま、リノベーションされたい気持ちはよくわかりますが、内容が決まるまで物件の募集を止めることはできません。もちろん売主さんもそのような意向です。」
【設計会社さん】
(買主さん:物件は気に入っているが、やはりリノベ費用がある程度見通しがつかないと物件購入できないと思い、設計会社さんへ相談に行きました。)
「もちろん物件購入前でもリノベのご相談は承ります。リノベーションの具体的費用となると、まずはご希望のリノベ内容についての詳細をヒアリングさせていただいて、さらに物件を調査した後に設計プランを行います。そこからリノベ費用の概算お見積りを算出しますので、最低でも○週間はかかります。そして、設計プラン着手となるとまずは設計費○○万円かかります。」
(買主さんの心の声)
「え、物件購入も迷っているのに設計費○○万円は先にかかってしまうのね。。泣」
こちらが一般的な流れでしょうか。
このように書いてしまうと、なんだかみなさん印象が悪くなってしまいますね。。汗
こちらは一般的な内容をかみ砕いたポジショントークです。会社ごとのスタイルや考え、担当者の「想い」などによって事情がおおきく異なる場合もあります。しかし、物件購入にはスピードが求められるのも事実。これでは「中古+リノベ」が大変であることがわかると思います。。
と、ここまで「中古+リノベ」において、買主さんが話を進めたいにもかかわらず、かかわる人たちの中で買主さんの不安を払拭できる人がいません。。
まずは簡単ですが、物件購入リノベの関わる人たちの、立場でお伝えしてみました。
これでは中古物件を購入して、リノベーションすることはハードルが高すぎますよね。
では、どのようにすれば「中古+リノベ」をスムーズに進められるか、
「物件が先か、リノベが先か」という点もふまえてお伝えしてみます。
「なぜ中古+リノベがスムーズにいかないか」、その課題点をおさらいしていきます。
・希望するリノベ費用がわからず、物件と合わせた全体の費用が分からない。
・費用がわからない以上購入に踏みけれない。物件購入のタイミングが難しい。
・リノベ費用を算出している間に、他の人に物件を買われてしまうかもしれない。
・予めリノベのお見積りをしても、物件が違えばリノベ費用が変わりそう。
・そもそもリノベ向き物件の探し方、リノベ向き物件の見方がわからない。
というところでしょうか。
正直、物件が変わればリノベ費用は変わります。
物件の広さ、構造(水回りは移動できる構造か、二重床or直床か、ラーメン構造or壁式構造か、 など)で費用は大きく変わってきます。
そのため、物件を探しながら、購入を希望する物件毎に、毎回リノベの詳細費用を積算するわけにはいきません。(それだと「やっぱり全体の予算感がわからず、こわくて中古リノベなんかできないじゃん」って声が聞こえてきそうですが。。)
都度リノベの詳細費用を積算するわけにはいきませんが、弊社のように中古リノベを専門に扱っている会社さんであれば、
・お住まいに求める条件や希望のリノベ内容
・物件に求める優先度(広さor価格or築年数orペットなど)
を事前にヒアリングの上それらを考慮して、物件を選定してご紹介させていただきます。
もちろん、リノベ向きの物件を紹介させていただきますし、さらには物件毎のおおよそのリノベの概算費用を、都度お伝えすることができます。
そちらを参考にしていただいて、費用への不安感がなくなったところで、まずは「物件を購入いただくこと」がやはり先決とならざるを得ません。いくらリノベの希望や計画があったとしても、物件によってできることできないこと、費用感も変わりますし、先程お伝えしましたように、物件は待ってくれません。。
つまり、「物件購入が先」なのです。
ただし、中古リノベを専門に扱っている会社さんの中でも、知識レベルの違いやその会社・担当者との相性の問題もあります。
中古リノベを進めるには、まずリノベ向き物件の選定・希望されるリノベ内容に適切なアドバイスを行える相性の良い会社さん・担当者さんをパートナーとして探すことが最優先と言えるかもしれませんね。
まず第一歩は、最適なパートナー探しに目を向けてみてはいかがでしょうか。