現場日記:K様邸(部分リノベーション)【進行中】2月2日更新

【物件データ】

■所在地 :仙台市宮城野区

■種別  :マンション

■専有面積:89.72㎡

■建築年:2001年

 

こんにちは!

設計の菅野です。

今回は築浅かつ表層リフォーム済の再販物件という事で、使える所は使いつつ、K様の暮らしに合う形に間取り変更をする事になりました。

今回の物件は最上階の角部屋・ロフト迄付いている面白物件。

物件を見られた時一目惚れして即決だったというK様ご夫婦。

私も初めてお部屋に入った時、思わず「わあ!凄い!素敵!」と叫んでしまいました 笑

最上階だからこその勾配天井とロフト。

高台の上に立つマンションからの眺めも良く、この仕事を始めて1,2番位に素敵な物件だ!と心が躍りました!

訳あって過去に別物件での住まいづくりを中断したK様。

ご縁があり再びお住まい作りに携われる事になり、私も営業の鈴木も嬉しい限り。

前回のお打ち合わせやお好きなテイストも頭に入れつつ、

ウキウキワクワクしながら再度ヒアリングをさせて頂きました!

 

大きなご要望としては

☑ロフトを上手く部屋として使いたい(階段を架けたい)

☑リビング横の寝室は一段上げたい

☑玄関渋滞を防ぎたい(土間スペースを広く取りたい)

☑子供部屋はコンパクトに(勉強はデスクスペースで)

☑室内干しスペース

 

上記を踏まえて、↓の様に壁の位置を変更する事に・・・

 

家族4人並んで寝られるスペースを確保しつつ、窓際は物干しスペースとして。

階段の始まり2段は敢えてステージとして、ロフト階段とMBR(寝室)へアプローチ出来る配置に。

かつ、ステージはお子様の遊びスペースや来客時のベンチとして使える楽しいスペース。

子供達がステージからジャンプして遊ぶ姿が想像できます・・・

 

 

玄関側は壁のラインを移動してこの様な間取りに↓

 

子供部屋をグッとコンパクトにした事で玄関廻りを広く。

ご要望の強かった玄関手洗いも壁をバックしつつ、洗面廻りから給排水を引っ張ってくる計画に。

今回は残せる所は残すという前提があった為、大きくレイアウトは変更せず、

どこの部分は利用できるかな?

どこからなら最小限の作業(費用を押さえて)で取り付け可能かな?

押さえる所は押さえつつ、やりたい事をしっかりやれる様にプラン・コスト調整をさせて頂きました。

 

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【before】

解体前の様子。

表層リフォームされていたのでほぼ新築の様に綺麗な状態。

 

▲4人家族には狭いであろう玄関

 

▲奥に見えるのがロフトへ上る梯子

 

▲LDK

 

▲窓が多くて明るい!

 

▲出す事と登るのが結構怖い梯子

 

▲今回はこの梯子が付いているスペースしか階段が掛けらない

階段の形状にも一工夫する必要がありそうです

 

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2022/10月末~

Ⅰ.解体

 

変更が必要な所だけ残して解体していきます。

壁のラインが変わる所は切って解体。

残す所も多いので、大工さんに少しずつ作業をしてもらいます。

 

 

 

今回は遮音の床組みがされている事を事前に確認していた為残す計画で進めていましたが、

不具合箇所が多く、お客様と相談した上で床組みから再度組み直す事に。

床も壊していきます。

 

 

▲床を壊しだすと凄いゴミの量

 

▲新築当初はフローリングが直接貼ってある直貼り工法。

クッション材が出てきました

 

▲配管も出てきたので、不具合が無いかも確認

 

 

▲床を全てめくった状態

 

▲水廻りも床は全て解体

 

▲この機会に不要な配管なども取り除いていきます

 

今回間仕切り壁も何か所か残しているので、床組みを先に行ってから、天井を補修したり新しい壁を作っていきます。

 

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Ⅱ.遮音床組

 

床に関しては一から組み直す事になった為、床組みの流れをご紹介していきます。

 

①床の際が下がらない様、際根太(壁際の角材)取付

 

②際根太が終わったら床の下地となるパーティクルボードを脚と共に組んでいきます

 

③床鳴りがしない様、ボードの隙間も開けます

 

 

 

④音が床下で反響しない様、今回は吸音材も入れていきます

 

⑤水廻りに敷き詰められていた吸音材は一部を新しくしつつ戻します

 

⑥一通り組みあがった所

 

⑦今回は床を組んだ上に壁を建てる為、壁が来るラインはボードの下に足を入れて補強

通常の床組みより細かく足を入れていきます

 

⑦’ 通常の床組みも脚の間隔が決まっているので確認

 

⑧脚が動かない様接着剤を入れていきます

 

⑨今回のフローリングは無垢材の為、遮音床組みの上に更に下地となるコンパネ敷

 

ここまでで今回の床下地組は完了です。

様々なメーカー、施工方法もあるので現場毎施工方法を変えて行きますが

一例として参考になればと思います。

ここから壁を建てたり天井を直したり進めていきます。

 

余談ですが、今回解体した事で排水の通気管が一部外れていた事もあり、

管理会社様に早急に対応して頂きました。

(恐らく近年の地震が原因)

仙台はここ数年大きな地震があるので、他の現場でも気を付けて見ていきたい所です。

 

 

 

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Ⅲ.天井・壁下地組~ボード貼

 

今回は天井をかなり残している事もあり、どこの高さに基準を合わせて繋いでいくかを決めていきます。

配管・配線が通っている廊下は部屋側より一段天井が下がっている為、広げた廊下は既存天井と高さを合わせていく事に。

 

 

▲壁をバックさせ、天井の下地を繋いでいきます

 

次はLDK。

元々廊下に面した納戸をリビングのデスクスペースに取り込む為壁を壊した所、

天井裏に浴室廻りの排気ダクトが露わに。

キッチン・廊下・ロフト下と天井高が全て異なる為、どこと繋ぐと綺麗か考えます・・・

この下地を整えていく作業が部分リノベーションの難しい所。

 

 

 

マンションの建てられた年代によっては下地に使用されている石膏ボードの厚みが現在生産されていない物もあり、(今回もそうでした)

 

①下地の骨組みで調整・・・数mm壁をバックさせたり細かい調整

②残す壁も下地を残してボードを撤去・・・廊下など続きの壁で微調整できない場合は全て貼替

③(上記の作業が厳しい場合)見切材取付・・・新規壁・旧壁を不自然ではない様に縁を切る

etc...

 

この辺りは竣工図書でも記載がない事が多く、打ち合わせ中にある程度想定しつつ、

解体後の最終判断となります。

フルリノベーションとは異なり、工事エリアがたとえ半分だったとしても手間は7割位かかってしまったり・・・

ここが設計者と大工さんの腕の見せ所かもしれません。・

 

余談はさておき、下地の骨組みが終わった所で一旦床張。

今回は既存のドア(ウォールナット調)が数か所残る所で

ご提案させて頂いたのが正反対の白っぽいフロアー。

木目も大人しく主張しないので、ウォールナット調の色味とのコントラストが綺麗に仕上がりそう。

バーチという材料の無垢材で触り心地も抜群です。

 

 

当初予定していた工事だと既存床の厚みと新規の床材の厚みも違うので

(既存床:複合シートフローリング t=12mm/新規床:無垢フローリングt=15mm)

段差の調整が課題でしたが、(3㎜でも段差を感じます)

床を組み直した事で、この辺りは解消されました。

通常だと壁のボードの様に、仕上が変わる所の縁を切りつつ、化粧する見切り材の納め方考えなければならない所。

もっと言えば、リフォームの場合、既存の床組みがしっかりしており各部屋の段差問題がクリアーできそうであれば、コスト調整を兼ねて既存フローリングの上に新しいフローリングを貼る事もできます。

(スラブの上に直接貼られている遮音フローリングは不可)

 

フローリング貼が終わったら小上りやステージの下地組。

 

 

 

 

同時進行で建具の枠付をしたり、ボードを貼ったりもしていきます。

 

 

 

 

 

 

今回は廊下のアーチ枠をはじめあちこちアーチがあり、下地の段階で既にかわいい!

ニヤニヤしながら現場確認をしていきます 笑

 

ボード貼が完成しました↓

ここから同時進行でタイル屋さんや塗装屋さんも作業に入ります。

 

▲アーチ枠もクロスの色に合わせて塗装

 

▲ここにもアーチ枠

 

▲デスクスペースにはマグネット下地を(白いボード)

 

 

▲玄関や壁のタイルが貼られました!

 

そして大工工事最後は階段の取付。

 

 

 

 

無事取り付けられました!

一番懸念していた所だったのでほっと一安心。

今回は階段を架けるスペースが限られており、通常の緩やかな勾配階段が付けられない為

(計算上ロフトのスラブに頭をぶつける形になってしまいます)

互い違い階段になりました。

勾配は急ですが、互い違いに重ねて階段を設ける事で梯子よりも格段に登りやすくなりました。

これで手摺が付けばバッチリ・・・

手摺は最後に付けるとして、ここから仕上工事に入っていきます。

 

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Ⅳ.内装仕上工事(クロス)

 

今回部分リフォームという事で残った新市区当初からの壁。

クロスを剥がす所も今回はクロス屋さんの作業になります。

少し前の写真ですが、元のクロスの状態はというと・・・

 

 

北側の玄関廻りの結露が少しあり、湿気を吸っているであろう辺りは、残ってほしい裏紙も一緒に剥がれてくる所も。

リフォームでクロスをめくる際、下地としてどういう状態がベストかというと、ビニールクロス(一般的に普及しているクロスはビニール製です)の裏に貼ってある裏紙がビニールと分かれて壁に綺麗に残っている状態。

クロス自体はこんな感じでビニールと裏紙の2層構造になっています。↓

 

▲手で簡単にめくれます

 

クロスを何回も貼りかえると、この裏紙が層として残ります。

ちなみにこちらの物件はというと・・・裏紙が何と4枚!

今回で5枚目のクロス貼替という事に。

 

▲何重にも貼られていた痕跡が残る入隅

 

古いクロスをめくった時どうかな?という心配とは別に、更に収まりが少し心配だったのが、クロスがコンクリートに直接貼ってある界壁や部屋を延長してできた収納内部・天井を壊した所でクロスを直接貼らなければならない所↓

天井を組むと既存建具にぶつかってしまったりと、色々と取り合いがおかしくなる為、

着工当初からどう納めようか職人さん達と相談していました。

 

▲クロスを直接貼る所ではないので、天井を組んである所は綺麗に仕上がっていない事が殆ど

スラブがガタガタだったり、天井を吊っていたアンカーが残ったり

 

結局はでっぱり部分を少し削り、クロス屋さんのパテ処理(下地調整材)を入念に行ってもらう事に・・・

 

 

通常だとボードのジョイントやビス穴を埋める為、部分的に塗っていくのですが、

この面は部分的にだと綺麗にならせないとの事で、全面パテ処理。

ここまで気を使って作業してくれるのは本当に嬉しい。

ありがとうございます!

 

 

クロス貼替の場合、仕上がりの美しさは下地処理も影響しますが、

新築当初に使用していたパテ材や下処理の仕方も大きく影響する所。

今回も下地の状態が良くない所があり、パテ処理しては浮いてきた所を捲っては再度処理してを繰り返しています。

何とか収まって欲しいと願いながら作業を眺めておりました。

 

 

上記の様な下地の話はどこの住宅でも起こりうる事で、

各メーカーもリフォーム用クロス(仕上がりが綺麗に見えるクロス)という物も出しています。

ただ、色柄も少なく、見るお客様によっては「賃貸の壁みたい・・・」と言われる事も。

個人的には多少下地が出てもお好きな物を貼って頂いた方が満足感も高いのかな?という思いもあり、気にせず選んで頂いておりますが、壁を白くしたい又は仕上がりを優先したいのであればリフォーム用クロスもお勧めです。

 

 

話が反れましたが、一通りクロスが貼り上りました!

照明器具も既に付いている場所もあり、大分雰囲気が出てきました!


 

 

 

 

 

これから一気に仕上げていきます。

つづきます。

 

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お客様のご厚意で、2月の中旬にオープンハウスをさせて頂ける事になりました。

詳細が決まり次第ホームページ上でお知らせさせて頂きます。

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