こだわりと選択
みなさん、こんにちは。
突然ですが、フローリングって1枚1枚がどうなっているのか、ご存知でしょうか。
もちろん知っている!という方もいらっしゃると思いますが、
ちょうどデスクの上にサンプルがあったので、ご紹介してみたいと思います。
フローリングには側面に実(さね)という凹凸があり、
凸部分をオス(雄実・おざね)・凹部分をメス(雌実・めざね)と呼びます。
この凹凸をひたすら組み合わせていき、部屋全体の一面に貼られていきます。
ただ四角い板を横に並べているわけではないのですね・・・!
ここでご承知おきいただきたいのが、
木材は湿度や気温などによって収縮するということです。
そのため、施工時にはあえて名刺1枚分くらいが入る隙間を空けていきます。
隙間があるからといって、施工不良というわけではないのです。。
これが湿度の高い時期になると、
木が膨張することにより隙間がなくなりビッチリくっついたり、
乾燥した時期になると木が縮み、
大きく隙間が空いたりすることがあります。
あえて最初に少しだけ隙間を空けているのは、
こうした動きに対応させる余裕をもたせるためです。
無垢のフローリングだと特に収縮は起こりやすいのですが、
その分、木目をシートにプリントしたフローリングなどに比べて
木の質感、あたたかみや高級感があるのが特徴です。
弊社のお客様だと、突板や挽板といった
表面に薄い無垢が貼ってある複合フローリングを使われる方も多いです。
シートに比べると木の質感があり、収縮が比較的少なく、
価格も取り入れやすいものが多いのがメリットです。
身近なものだと、家具を想像していただけるのではないでしょうか…
無垢の家具だと、なかなか高価にはなり、
購入後もオイルを塗ったり、メンテナンスは必要ですが、
そのメンテナンス自体が楽しみの1つであったり、
アンティークの家具などもあるように、長い間大事に使え、傷も味になる。
ただ、保管状態によっては、反りや割れが発生することもある。
プリントの木目などの家具だと、とても安価に購入することができ、
特にメンテナンスなどもいらないのがメリットですが、
傷がついたら修復は難しく、何年か使ったら買い替えるイメージ。
その分、好みの変化などに合わせて気軽にチェンジもしやすい。
※厳密には、フローリングの場合のシートは、
床用のもので強化加工がしてあり、家具と同じ素材ではありません
私個人の自宅の家具は、
大きく印象に残るテーブルやTVボードなどは
長く使えるものを選びたいなあと思いますが、
シェルフなどで、そんなに触らないようなところは
壁の色に近い白系のものでシートなどの仕上げでもいいかなと思っています。
食器などの小物も少し考え方が通じるものがあり、
最近は100円均一やIKEAさんなどで
かわいくてびっくりするほど安い食器もたくさんあります。
旅先などで気に入った焼物のお皿を集めるのも好きなのですが、
レンジでチンしたり、食洗機でガンガン洗ったりと
若干雑な使い方もできる食器もないと、
面倒臭がりの私は息が詰まってしまいます 汗
一方で、少しお高くても全部テンションの上がるいいもので揃えたい!
という方もいらっしゃると思います。
心地いいポイントは人それぞれで、
育ってきた環境が違えば考えが違って当たり前ですよね。
どういった使い方、どういった暮らしがしたいか、
どこにこだわりを持ってどこはコストカットしていくのか。
コスト、デザイン、使いやすさ、心地よさのバランスを考えて、
お住まいを検討していきたいですね。