リノベーションの断熱工事について
こんにちは。設計の佐々木です。
先日、現在私が担当させていただいている工事進行中の現場で壁面の断熱工事が行われました。
今回はリノベーション工事における『断熱』について簡単にお話ししたいと思います!
(前回に引き続き、またまた少しカタいお話になってしまいますが、、、汗)
お住まいをリノベーションするにあたり、間取りや内装プランはもちろん大切ですが、
長く快適に過ごすために『断熱性』も重要なポイントです。
断熱性能UPのためのポイントはいくつかありますが、
今回の現場でご提案させていただいた断熱工事は以下の2つです。
01. 窓の断熱
家の中で熱の出入りが最も大きいのは窓。
季節にもよりますが、室内の空気の約50~70%は窓から出入りすると言われており、
断熱効果が最も高い箇所が窓になります。
マンションでは外部に面している窓のサッシを取り換えるのは難しいので、窓の内側にさらに窓をもう一枚取付ける方法(=内窓)があります。
直接的に冷暖房費のコストダウンにつながるため、最もコスパの高い断熱ポイントです!
02.壁面の内側断熱
マンションの多くは鉄筋コンクリート造です。
コンクリートは一度暖まると冷めにくく、また一度冷えると暖まりにくい性質をもっています。この性質が外からの熱や冷気を室内に増長させてしまいます。
室内を快適な温度に保つためにはマンションの躯体であるコンクリートからの熱を遮断し、室内に伝えないようにすることが重要になってきます。
そこで外気に面する壁面の室内側に断熱材を施工する方法をご提案しています。
物件にもよりますが、築年数の古いマンションだともともと断熱がされていないこともあるため、なおのこと断熱材の施工をおすすめします。
(今回はもともと断熱材が入っておりましたが、お客様のご要望もありさらに上から吹付しました。)
弊社で多く施工しているのは湿式断熱の一種である、「ウレタン吹付断熱」です。
現場で発泡させた泡状の断熱材を外周部の壁面部分に隙間なく吹き付けていきます。
これにより、外部環境から遮断された気密性の高い室内環境ができあがります。
「窓の断熱」、「壁面の内側断熱」ともに初期コストは多少かかりますが、
毎月の冷暖房費を確実に節約できます。
そのため、快適性の話だけでなく、ランニングコストを抑えることができるため、長い目で見た時に財布にも優しいお住まいを手に入れることができます!