「世界でもっとも美しい住宅」
設計の菊地です。
この前ふと思い出した
「世界で最も美しい住宅」
…というフレーズ。。
斎藤裕(2005/9/30).ヴィラ・マイレア―アルヴァ・アールト TOTO出版
大学の時に目にしたこの本に、アルヴァ・アアルトというフィンランドの建築家の
「マイレア邸」という住宅が載っていました。
※ちょっとマニアックですみません。。
アアルトは一般の方にとってはもしかすると、
「artek」というインテリアブランドのほうが馴染みがあるかもしれません。
以前リノベーションの設計を担当させていただいた、フィンランドが好きなお客様の影響もあって、
その「世界で最も美しい住宅」という本を思い出しました。
仕事柄、日本のリノベーション住宅はいくつも見ていますが、
他の国や文化の住宅も見て勉強しようと、
急遽、夏休みにフィンランドへ行ってきました!!
ヘルシンキ中央駅
実際にはマイレア邸だけではなく、
フィンランドのヘルシンキの建物や街並みも同時に楽しみました!
※ちなみに英語しゃべれませんし、海外に一人で行くのは初です!笑
ヘルシンキ中央駅からのんびり歩いていくと、古典的な建物や、
現代的なモダンな建物までいろいろ素敵だな~と眺めていました。
ヘルシンキの街は緑が多く、石畳が続き、いちいち雰囲気の良い空間ばかり!
前回、菅野がアップした記事で紹介した定禅寺通りの街づくりのイベントの話と近いですが、
ヘルシンキは街並みを楽しむ仕組みや空間づくりがいっぱいでした。
道路にはみ出したり、、
テーブルを道路に置いちゃったり。笑
もちろん街づくりの仕組みを守りながらだとは思いますが、
フィンランドの自然と一体になる街づくりを杜の都仙台も参考にしてほしいなと思いました!
街並みもですが、肝心の建築も面白い!
なかでも、
これ、全て木を曲げて作っているようで、機能としては「礼拝堂」なんです。
しかも商業街の真ん中に出現。。
やはり、北欧の建築は木を使った空間が多いのも特徴ですね!
ほかにもいろいろな建物があるのでご紹介したいのですが、、詳しくは続編でどこかで紹介します。笑
題名の「世界でもっとも美しい住宅」を最後に。
マイレア邸は、
ヘルシンキからさらに4時間電車に揺られ、最寄りのポリ駅から車で30分くらいで着きます。
かなり、のどかな場所です。。
マイレア邸の良さは他の方々もいろんな形でお話されているので
特にお話をすることは無いのですが、、笑
一言で簡単にいうと、
80年も前にできた住宅にもかかわらず、今なお「モダン」で、かつ住まいとしての機能性が高い。
雑木林の中にポツリと。
デザインだけを求め、機能性を蔑ろにされていないことが入ってみるとよくわかります。
タイルや木製のパネルなど、リノベーションでも使用するような建材も多く用いられていて、
温かみのある空間。。
ちなみに、ここまで引っ張っておいて内部空間は、財団で保管をしている為写真NGとのこと。。笑
※引用させていただきます。
たまたま私の予約した時間帯は他の来場者がいなかったので、一人で堪能できました。
アアルトの空間を見ると、建物だけでなく、
家具などのインテリアとの調和も住まいを構築するうえで重要なことに気付かされます。
参照「https://www.wsj.com/articles/five-midcentury-homes-worth-touring-for-interiors-inspiration」より引用
外観は写真OKなので少し紹介します。
三角の窓や、
プールも。
ネイビーのタイル。
チーク貼りの外観。
格子の感じは日本的な感じもします。
今回の旅行で、街並みや家具、他の国の環境のデザインを見たりすることも
住まいづくりの重要なヒントなのかも、、
とあらためて感じました。
旅行場所に迷っている方はフィンランドおすすめです!
皆さまも、住まいづくりのヒントを旅行先などでも探してみてください。
※最終日はフィンランドの方に勧められて、「クーシヤルヴィ サウナ」という
湖畔のサウナにダイブしてきました!
帰国後、風邪をひいたことは言うまでもありません。。笑
菊地