【第2回】リノベ工事進捗レポート ~下地工事の様子~《工事進捗率15%》
こんにちは!リノベ不動産仙台青葉中央店(N’s Create.)広報担当の今泉です!
このブログでは、「リノベーションに興味があるけど、工事ってどんなふうに進んでいくの?」「工事中のお部屋ってどんな感じなの?」と感じている方に向けて、リノベーションの流れや工事中の状態を、写真やインタビューを交えてわかりやすく説明しています!
今回の記事は、第2回として「下地工事」の現場の様子をお届け!
壁や床の下地が組まれ、全体の間取りイメージが徐々に形になっていく工程です♪
工事中の気になるポイント・疑問点を解消していきながら、リノベーションの面白さを感じていただければと思います!
まだ第1回(解体後の様子)をご覧になっていない方は、こちらもぜひチェックしてみてくださいね↓
普段は見ることのない、建物の素顔が見える瞬間です!
この記事を書いた人
仙台市太白区の賃貸アパートに住んでおり、仙台在住歴は約1年。まだ自分の家を持っていないため、リノベーションについて学びながら夢を膨らませ中!
休日は洗濯や掃除などを済ませた後に、ソファで足を伸ばしながら映画やドラマを観るのが楽しみ。(お皿を下げるとき、洗濯物を運ぶとき、車から荷物を降ろすとき。ちょっと無理してでも、一気に移動させたい人。)
見えない部分だけど大切!床に書かれた文字の正体
玄関を開けると....
前回と比べて、工事が進んでいることが一目瞭然!なにやら柱が立っていますね!
そして下を見ると....!
普段見えない床ですが、なにやら文字が書かれています!
今泉
具体的にはどのような内容が、床に書かれているのでしょうか?
設計担当
こちらは、今回プランした設計図を床に反映する墨出し(※1)という作業です。実際の床に墨を打って、基準となる線を書き出し、その線に沿って壁を建てたり、どこにドアを設置するかなどをわかりやすくしています。
※1 墨出し
建築や土木工事において、設計図面に従って施工に必要な位置や基準線を現場に示す作業のこと
今泉
なるほど、設計図を実際の床に反映する大事な作業なんですね!これによって、施工がスムーズに進むんですね。
どのタイミングでこの作業を行うのでしょうか?
設計担当
墨出しは、解体完了後、一番最初に行います!施工の基準となるラインを現場でしっかり確認できるようにするため、非常に重要な作業です。現場では、図面に書かれた内容が実際の位置にどう反映されるかが大切になりますから、間違いがないように正確に墨を打つことが求められます。
今泉
そうなんですね。もしこの作業をおろそかにすると、後々の作業に大きな影響が出そうですね...。
ちなみに墨出しの作業って、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
設計担当
規模にもよりますが、数名で、1日~2日かかったり...
建物の広さや複雑さにもよるので、現場ごとに時間は変わりますが、正確に進めるために十分な時間を確保しています。
今泉
かなり精密な作業なんですね!最終的な仕上がりをより良い物にするためには、こうした見えない部分の工程も改めて大切だと感じました。
床より先に柱(壁下地)を立てる理由とは
玄関入って気になっていたこちらの柱
今泉
住む人がより安全に、快適に過ごせるよう配慮されているんですね!音の問題は、日常的に気になるポイントだと思うので、余計な音が気にならない空間を作るための工夫がされていることは、住む人にとって安心につながりますね。
床を水平に!居住空間の基盤作り
お部屋の床が上がっていますね…!
今泉
こちらはどういった作業ですか?
設計担当
こちらは、床下の空間に給水管、排水管、ガス管、電気配線などを通すために、十分な高さを確保する作業で、二重床(※3)といいます。二重床を作ることで、配管や配線が通るスペースを作ることができ、間取りを大きく変える時にも、配管などの移動が比較的しやすくなります!
※3 二重床
フローリングと建物コンクリート部分の間に空間がある、二層式の床のこと
今泉
二重床っていうんですね!初めて聞きました!
設計担当
ただ、二重床にもデメリットがあります。それは、天井の高さが低くなることです。配管が通る十分な床下の高さを確保した分、天井の高さが減少してしまいます。特に、天井が元々低い部屋では、圧迫感を感じることがあるかもしれませんね。
※マンションの構造や規約によっては、二重床を採用できないケースもあります。その場合でも、構造や規約をしっかり確認した上で、お客様にとって最適なプランをご提案いたしますので、安心してお任せください!
今泉
天井が低くなるのは確かに気になりますね。でも、リノベーションをしやすくするために必要な内容でもあるんですね。
設計担当
そうですね。また、床下に排水管を通す他に、お部屋全体の床をフラットにするため(段差がない状態)の目的もあります!(デザイン的に、あえて段差を作ることももちろん可能です!)
お部屋全体の段差をなくすことで、床のつながりがスムーズになり、移動がしやすくなります。また、家具の配置や掃除も楽になりますし、見た目も美しく整います。特に、お年寄りや小さなお子様がいる家庭では、つまずき防止などの安全面で欠かせない内容です。
今泉
床をフラットにする目的もあるんですね!それにしても、床上げ作業....大変そうですね....
設計担当
床上げ作業は、長方形の板(パーティクルボード ※4)を、水平器を使いながら、1枚ずつ丁寧に固定していきます。
床が水平でないと、壁の取り付けや家具の設置に影響が出ることがあります。特に、ドアや窓枠の設置がうまくいかず、仕上がりにズレが生じる可能性があります。また、床の傾きが大きいと、家具や家電の設置に問題が出ることもあります。
※4 パーティクルボード
木材の小片を接着剤で固めて作られた木質ボードの一種で、建材や家具、什器、DIY用の材料など幅広い用途で使用されています。
今泉
なるほど。床が水平でないと、他の作業にも影響が出るんですね。
ちなみに、この作業にはどのくらいの時間がかかるのでしょうか?
設計担当
作業の規模にもよりますが、1現場あたり100枚近くのパーティクルボードを含む木材を運ぶ作業をするため、かなり時間がかかります。1週間~2週間の作業になることが多いですね。
今泉
かなり重労働ですね…!どのくらいの重量があるのでしょうか?!
設計担当
物にもよりますが、パーティクルボードは1枚あたり約16~18kgあります。これを一枚一枚、固定していくので、なかなかの作業量ですね。
今泉
それはかなりの重さですね…!
床の水平調整が、快適な生活を支える基盤になるんですね。こうした手間をかけることで、仕上がりに差が出ることがよくわかりました!
設計担当
あとは、どのような設計プランにするかによって、進め方や工法が変わってきますので、まずはお住まいのイメージをお伝えいただければと思います!
温度差を防ぐ!断熱材の重要性
今泉
壁以外に、床にも断熱材が入っていますね。
設計担当
今回は躯体現しを採用しています。躯体現しとは、壁を作らず既存のコンクリートをそのまま使用するため、断熱材を設置するスペースがありません。その結果、外部の暑さや寒さがコンクリートを通して室内に伝わりやすくなります。これを軽減するために、床下にも断熱材を設置しました。特に、リビングや寝室など、日常的によく使う居室を中心に断熱材を取り入れています。
また、床下に設置した断熱材は吸音材としての役割も果たします。
これにより、断熱効果を高めるだけでなく、床下の反響音を抑えて足音や生活音の広がりを防ぎ、音のトラブルを軽減する工夫をしています。
今泉
躯体現しも楽しみつつ、快適な空間で過ごせるよう工夫されているのですね!
見た目がカッコ良い躯体現しを採用する場合は、色々考慮すべき事があるんですね...
設計担当
デザイン面や、こだわりたいポイントも人それぞれですが、最も重要なのは住まいの快適性です。
その辺のサポートも、私たちが全力でご提案いたしますので、まずはどんな暮らしを送りたいか、想像を膨らませてみてください!
今泉
心強いです!ちなみに、断熱材を取り入れないことによるデメリットはありますか?
設計担当
断熱材を入れないと、いくつか気になることが出てきます。まず、外と室内の温度差で結露が起きてカビが生えやすくなったり、部屋の温度が安定せず空気の質が悪くなることもあります。
冬は特に、暖かいリビングから寒い浴室やトイレに行くと、急激な温度差で「ヒートショック」と呼ばれる健康被害を引き起こすことがあります。
断熱材を入れることで、室内の温度差が緩和され、こうしたヒートショックのリスクを軽減することができます。
今泉
なるほど、ヒートショックや結露、カビの問題があるんですね。
設計担当
床下や壁に断熱材を追加することで、部屋全体の温度バランスが良くなり、より快適に過ごせるようになります。さらに、インナーサッシ(※5)を導入することで、二重構造の窓が外部の温度の影響を軽減し、室内の温度が安定します。これにより、冷暖房の効率もアップし、さらに快適で省エネな住環境が実現するんです。
※5 インナーサッシ
インナーサッシとは、既存の窓の内側に設置するサッシのことで、二重サッシや内窓とも呼ばれます。外気と室内の間に空気の層を作ることで、断熱性や防音効果、結露の防止などが期待できます。
今泉
今回のお話をお聞きして、改めて断熱の重要性を実感しました。予算の問題はあるかもしれませんが、快適な暮らしを送るためには、これからの住まいづくりに欠かせない要素だと感じました。相談しながら不安点を解消し、納得したうえで取り入れることで、より快適で環境に配慮した住まいづくりができると思います。
今回の下地工事の様子はいかがでしたか?
実は弊社では、不定期ではありますが、工事現場の見学会も開催しています!
見学会に参加することで、実際の工事現場を見学できるだけでなく、リノベーションの進行過程や仕上がりを間近で確認できます。さらに、弊社スタッフからリノベーションのアドバイスを直接聞けるチャンスもあり、リノベーションの可能性を実感することができます♪
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それでは、また次回お会いしましょう!ご覧いただきありがとうございました★