仙台中古マンションのリノベーション事情を大解剖!
こんにちは!リノベ不動産仙台の鈴木です。
前回はリノベーション見習い中の私の意見を交えつつ、「リノベーションとは!?」というテーマで、リノベーションについてざっくりとではございますがお話させていただきました。
今回は私の勤めるリノベ不動産仙台のある仙台エリアに絞り、リノベーション事情についてお話していきたいと思います。
仙台にお住まいの方、仙台で住宅購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
[目次]
1.仙台のマンション事情ー市場はどう変化した?ー
これまでリノベーションの可能性についてお話してきましたが、実際仙台にはどれくらいの空き物件があるのでしょうか?仙台という地域性を踏まえながら、その特徴をご紹介します。
1-1.近年の流通物件数の変化
仙台市が発行する『仙台市 住宅白書』によると、平成20年の空き物件数は約81,000戸、空き家率は約15%の状態でした。
一方平成25年度の空き物件数は、総住宅数およそ560,000戸のうちの10%程(56,000戸)と、日本の大都市と比べた場合の空き家率は全国で2番目に低い水準となりました。
空き物件が減少しているということは、つまり、新たに中古物件を購入されて、お住いになっている方が増えていることを意味します。
この背景には、東日本大震災の影響を受け、仙台市中心部の人口が増加傾向にあることが1つの要因と考えられます。
全国的に見て、空き家はおよそ800万戸以上存在し、その対策の必要性が叫ばれています。使用される予定もなくそのままになっている空き物件は、手入れが行き届かないことによる景観の悪化、さらには人の出入りがないことで治安の悪化の一因にもなりかねません。空き家問題の解決策は1つではありませんが、リノベーションが問題解決の糸口になるとを私は確信しています。
1-2.今後予測される変化
それでは今後市場はどう変化していくのでしょうか?
株式会社シーカーズプランニング『仙台市・宮城県の居住用不動産の最新事情と今後の見通しについて』によると、物件数・物件価格が上昇し、既存物件の市場が拡大してくることが予測されています。
実際仙台市では「仙台市空家等対策計画」の策定によって空き家対策に臨んでおり、物件の利活用を推し進めていることがわかります。高齢化が進む中、住まい手のいなくなった物件に対し適切に対策がなされれば、中古物件の市場拡大が見込まれます。
弊社でもリノベーションのご相談やご依頼をいただく件数が年々増えています。また、リノベーションとは何なのかをある程度知ったうえでご来社いただくお客様も増え、リノベーションが仙台に広がりつつあることを日々感じています。
しかし、その一方で仙台市の調査(2017『仙台市 住宅白書』)から、持家の約35%、借家に住む人の約60%が住替えやリフォーム、建て替えを望んでいるものの、「予算の範囲で気に入った住宅がない」、「信頼できる施工業者、仲介・販売業者などの情報が得にくい」、「気軽に相談できる専門家の情報が得にくい」と感じている市民が多いことが指摘されています。
そのような実態から、消費者の不安を解消するための施設やサービスが増え始めています。例えば、LIXILが運営する「あんしんFactory」。4月に仙台にオープンしたこのショールームは、普段は見ることのできない設備の裏側をのぞけるようなショールームになっているため、ご自身の目で注意すべきことを確かめ納得したうえでリフォーム・リノベーションの計画を立てられるようになっています。
このような、わからないことや不安を相談できる場所が増えれば、既存住宅、リフォーム・リノベーションの市場はますます発展していくのではないでしょうか。
中古物件を活用して理想の住まいを実現し、個人や家族の暮らしが豊かになる。また個人のみならず、シェアハウスやコミュニティースペースへ生まれ変わらせることによって周辺住民の暮らしも豊かになる。さらに民泊として活用することで、外部からの人の出入りも活発化、結果的に地域全体の活性化へとつながる…個人の勝手な妄想ではありますが、決して不可能なことではないと思います。そう考えるととてもわくわくしてきませんか?
2.仙台のリノベーション会社をご紹介!
震災を機に住まいについてより考えることが多くなり、またリノベーションが広まりつつある仙台。国の成長戦略の一つである、2025年までにリフォームや既存住宅流通の市場規模を倍にするという計画方針もあいまって、今後仙台にもどんどんリフォームやリノベーションの会社が増えることが予想されます。
ここでは、現在仙台にある代表的な会社を、それぞれが掲げるコンセプトと共にご紹介いたします。
「仙台でお家をつくりたい方にとって、Renovation(リノベーション)の入口(ゲート)になりたい」という想いのもと運営されている会社。
〒982-0001 仙台市太白区八本松1-13-10 S2
展開:仙台のみ
本当の価値ある住まいとは・・・
そして豊かな住環境(住空間)を提供していく為に、
価値ある住まい(不動産)と豊かな住環境の両方を同時に提供したいと考えます。
〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町9番15号 THE6 3F
展開:仙台のみ(京王グループ 株式会社リビタと業務提携)
人の想いと既存不動産との新たな出会いをプロデュースする。
私たちは新しい価値と豊かさを創造するクリエイティブな不動産会社です。
〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉3丁目3-21 上杉NSビル
展開:仙台のみ
オノヤのビジョンは、
・デザインリフォームの裾野を広げて住宅を楽しくする。
・中古住宅の流通を円滑化して、住宅コストを抑え、生活をゆとりあるものにする。
このビジョンを実現するために、
リフォーム × インテリア × 不動産
の相乗効果を生かして差別化をはかり、ライフスタイル提案企業として日本一を目指します。
仙台泉リフォームショールーム
〒981-3117 宮城県仙台市泉区市名坂字中道100-9 ヨークタウン市名坂内
展開:宮城、福島
『中古購入+リノベーション』の 一社完結型だからできる 住む人の本質的な暮らしを実現します
〒984-0075 宮城県仙台市若林区清水小路1-7 IWATEJIHAN.BLDG 1F
展開:仙台のみ
仙台でリノベ不動産「中古購入+リノベーション」の新しい住まいさがしをご提案します。
資金計画、物件探しからリノベーションまでワンストップでお手伝いいたします。
ライフスタイルに合せた住まいづくりで日々の暮らしをアップグレードしてみませんか!
〒983-0045 宮城県仙台市宮城野区宮城野1丁目20番10号
展開:仙台のみ
「らしい暮らしを、見つけよう。」
コストは賢く抑えて、好きなエリアで 間取りも内装もすべて自由に。
「したい暮らし」にあわせて家をつくることのできる、
中古マンションの ワンストップリノベーションサービスです。
〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡3丁目2-3 サンライズ仙台1301
展開:全国
以上、五十音順に仙台のリノベーション会社を紹介しました。少しでも気になった方は資料請求や問い合わせをしてみては?
3.リノベ不動産とは?
私の勤めるN's Create.も紹介させていただきました。お気付きの方もいらっしゃることと思いますが、実は「リノベ不動産」は仙台に複数存在します。
ちなみにCMでお馴染みのリノベ不動産仙台は、弊社N's Create.です!
3-1.全国に加盟店は170店舗!一体どんな会社なの?
リノベ不動産とは、中古リノベーションのワンストップソリューションを提供する、国内最大級のリノベーションプラットフォームです。
簡単にまとめると、全国各地でリノベーションに興味を持ったお客様のサポートをするボランタリーチェーンと言えるでしょう。「リノベ不動産」という共通の看板を掲げつつ、運営はそれぞれの企業独自の想いを基に行われるため、一口にリノベ不動産と言っても加盟店ごとに毛色はさまざまです。また、加盟店の数は全国で170店舗以上と幅広いネットワークを持つため、横のつながりを活かして各社のノウハウを共有できるという強みがあります。
このサービスを提供する横浜のBeat HOUSEのホームページより、以下に説明を抜粋します。
”今の日本ではリノベーション実現のためには「銀行」「不動産会社」「設計事務所」「施工会社」など様々な業種と平行しての打ち合わせが一般的です。顧客が主体となって各社と何度も複雑な交渉を重ねるという煩雑なプロセスに加え、利益相反の関係性にある関係各社が、顧客の予算を取り合う現象も発生。結果、住み手のことを本当に考えたリノベーションが提供されていないという現状があります。リノベ不動産では、「資金計画+ 不動産購入+設計デザイン+リノベーション工事+インテリア提案+アフターサービス」までをワンストップソリューションとして提供することで、住む人が本当に叶えたかった本質的な暮らしを実現させます。”(Beat HOUSEホームページ「中古物件を買ってリノベーションする」)より
もしかすると、不動産会社と聞いて「怖い」、「よくわからない」、「押し売りされそう」など、あまり良いイメージを持っていない方が多いかもしれません。しかし先程紹介した企業のように、お住まい探しをされる方々のためを思う企業は存在します。とことん悩みや願いを聞いてもらい、物件を探すところからリノベーションし引き渡した後までトータルで寄り添ってくれる企業を見つけることは、理想の住まいを実現するための大切な一歩です。気になる方はぜひ一度話を聞きに行ってみてください!
3-2.実例紹介
会社選びの一つの基準として、お願いしようとしている会社が過去にどんな物件を手がけてきたのかは気になる点のひとつですよね。その会社の方針にもよりますが、提携先の企業が施工した物件も自社の実績として紹介しているケースもあるため、単純に紹介している物件数で判断するのではなく、あくまで一つの参考として捉え、可能であれば完成見学会などに足を運ぶことをおすすめします。
ここではN's Create.の施工事例を少しだけご紹介します。手前味噌ではありますが、弊社のホームページに掲載されている写真はすべて自社施工の事例です。「リノベーションでこんなことができるのか」、「リノベーションって楽しそう!」と思っていただけたら嬉しいです。
もっと見たいという方はこちらから確認できますので、ぜひのぞいてみてください!
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今後さらに既存住宅流通市場が盛り上がりを見せるであろう仙台で、リノベーションを考えてみませんか?
・仙台のリフォーム・リノベーション市場は今後さらに活発化する見込み
・住まい探しには相談できる会社 選びが重要
○参考PDFデータ:
▶仙台市 2017『仙台市 住宅白書』
▶仙台市 仙台市空家等対策計画
https://www.city.sendai.jp/shiminsekatsu/shise/koho/kisha/documents/akiyakeikakugaiyou_1.pdf
▶仙台市 仙台市の空き家の現状
▶仙台市
http://livable-sol.biz/services/research/docs/sendai_2014_q3.pdf
▶株式会社シーカーズプランニング 2016, 2017 『仙台・宮城県の居住用不動産の最新事情と今後の見通しについて 』
http://www.asset-b.net/files/seminar/2016/01.pdf
http://www.asset-b.net/files/seminar/2017/02.pdf
○参考HP:
▶空き家グッド
http://akiya123.hatenablog.com/entry/2014/04/23/171643
○参考雑誌:
▶「仙台経済界」 2018年5−6月号