大公開!気になるリノベーションの費用について
こんにちは!リノベ不動産仙台の鈴木です。
リノベーションを考えていらっしゃる方の中には、インターネットや雑誌の写真を参考に情報収集をされる方が多いと思います。その中で「このデザインを取り入れたい!けどいくらかかるのだろう…」と気になったことはありませんか?
そこで今回は、弊社の実例から人気のある施工内容をピックアップし、実際に取り入れるために、いくらかかったのか?またそれぞれのメリットや注意点をご紹介していきます!
[目次]
1 思い描いた夢、いくらで実現できる?
リノベーション工事にかかる費用は、大きく分けて4項目に分けられます。
・解体工事費:空間をスケルトンにする場合にかかる工事
・本体工事費:電気配線、設備・内装工事など、お住まいをつくっていくための基本的な工事
・断熱工事費:壁への断熱材充填、窓への二重サッシ追加など(ご希望により変動)
・オプション工事費
解体工事費と本体工事費が、購入した物件をスケルトンにし、人が住めるような基本的な機能を持たせるための工事費用と考えていただければと思います。最後のオプション工事費が、自分好みの意匠性を持たせたり、設備の機能をグレードアップしたり(追い炊き、食洗機など)、造り付けの家具をつくる際に発生する費用です。つまり、自分達にあった空間に近づけるために、空間に付加価値を与える工事費用がこのオプション工事費となります。この部分がリノベーションの醍醐味とも言えるでしょう。
こう聞くと、「それではあまり金額をかけられなければ自分の思い通りの空間ができないということ?」と思われてしまいがちですが、そんなことはありません。元ある材料をうまく再利用して工事をしたり材料を工夫すれば、お手頃に理想に近い空間を計画することもできます。あれこれ考えながら工事内容を検討していくのも、リノベーションの楽しみのひとつだと思います。
2 大公開!リノベーションのオプション費用
さて、ここからは実際に弊社の施工事例からより理想の空間を作るためのオプション金額をご紹介していきます。
材料費の変動や物件ごとの施工環境の違いなどにより金額はその時々で変動する可能性がございますが、「この物件でこのオプションだといくらでした」といったご紹介をしていきます。あくまで「一例であり、参考価格」という前置きは忘れずにご覧いただければと思います。
(掲載している金額は、いずれも材料費と施工費を含めた税別金額となります。)
2-1 室内窓
■価格
140,000円(※写真の壁掛けテレビ上部。幅120cm×高さ90 cmサイズ)
※塗装、押し縁(格子)形状、ガラスの仕様により価格変動あり(画像は透明ガラス)
・造作(既製品ではありません)
■効果・メリット
窓のない奥まった部屋に取り入れた場合、リビングなどの窓がある部屋に隣接させることで光や風を取り入れることができるため、一体感のある明るい風通しの良い空間をつくることができます。マンションだからといって日当たりを諦める必要はありません!
また、室内窓には空間をゆるく仕切り、家族間のコミュニケーションを活発にする役割もあります。
例えば、「宿題の調子どう?」「ここがわからなくて…どう考えたらいいの?」とリビングに面した子供部屋の室内窓から子供達の勉強する姿を見ながら会話が始まる。こんなちょっとした家族間のコミュニケーションって、実はとても大切だったりします。リビングで勉強するのもいいけれど、適度に個室感のある空間で集中したい…という願いを叶えつつ、家族のコミュニケーションも実現できる室内窓は、どんな家庭にもおすすめできるものです。
デザイン性の高い室内窓はこれからご紹介するタイルやカウンターとも相性が良いため、ぜひ取り入れていただきたいです!
■注意点
視界はブラインドなどで遮ることはできるものの、通常部屋を仕切る壁に比べると音漏れがしやすく、プライバシーを必要とする部屋には使いにくいため、全体的なプランを考える際はどこに使いたいかを相談する必要があります。取り入れたい場合は問題がないかどうか、お願いする設計士の方に聞いてみましょう。
2-2 タイル
■価格
8,300円/平米+ 25,000円(施工費)
■効果・メリット
水まわりで使用することで、水跳ねによる壁紙の剥がれなどを防止することができます。また、ツヤ感のある明るい色のタイルの場合、光が反射するため空間に広がりを感じやすく、お部屋のアクセントとしてだけでなく開放感を与える役割も果たします。均一な壁の中に1ヶ所でもタイルの面があると、素材の違いによる空間のメリハリができることが特徴です。
艶のないタイルの場合でも調湿•消臭などの機能性を持たせたタイルが出ているため、理想とする空間のイメージを考えた時に何がふさわしいか、設計士の方に相談してみましょう。
■注意点
メリットとして水回りでの施工をあげましたが、タイル自体の掃除はしやすいものの、場合によってはタイルとタイルの間の目地にはカビが生えやすいため手入れはこまめにする必要があることには注意が必要です。目地の色や性能にはいくらか種類があるため、施工場所により使い分けをするのがよいでしょう。
2-3 可動棚
■価格
160,000円(4セット)
■効果・メリット
棚の高さを変えることができること、後から棚板やハンガーパイプを追加できることが一番のメリットです。物を収納する時の「あと数センチ高さがあったら置けるのに…」といったこれまでのもやもやは無くなります!
また、棚板は様々な素材や色があるため、選び方によっては壁面のアクセントにもなります。
■注意点
棚の高さを変えるのにはちょっとしたコツがいります。また慣れないうちは動かすときに壁紙を傷つけやすいため、作業の際は注意が必要です。しかし慣れてくれば造作なく移動ができますので、問題はありません。
また、棚板と棚板の間には数ミリの隙間ができます。使用上はほとんど気になりませんが、使い方によっては細かいものが落ちる可能性もあるため、設計士の方に使用目的を伝え問題がないかどうかを確認してみてください。
収納スペースは可変性がある方が、入れるものが変化しても使い勝手が良いためおすすめです。私も含め弊社には整理収納アドバイザーの資格を持っているスタッフが数名おりますので、リノベーションだけでなく収納に関するご相談もお待ちしております!
2-4 ペニンシュラキッチン・アイランドキッチン
■価格
1,500,000円
■効果・メリット
ペニンシュラは「半島」を意味します。その名の通り、半島のように壁にキッチンの一面が付いているのが特徴です。
一方アイランドは「島」を意味し、完全に島のように独立しているのが特徴です。
壁を極力少なくすることで、キッチンを含めたLDKの空間を広く取ることができるのが特徴です。一般的なマンションにあるような壁に向かって設置されたキッチンとは異なり、調理をする人以外もキッチンを囲むことができるため、人を集めてのパーティーにはもってこいの形状と言えるでしょう。キッチンを囲んでお酒を飲みながらのおしゃべり、こんなことが自宅で実現できるとしたら、とてもわくわくしませんか?
■注意点
この形のキッチンは、もともと壁に取り付けられていたものを移動することがほとんどであるため、水が通る管や換気扇の経路を確認する必要があります。物件によっては排気経路や排水経路の確保のために天井や床にスペースを設ける必要があり、その分天井高を狭めなければならないこともあるため注意が必要です。
2-5 造作洗面化粧台
■価格
230,000円(3面鏡含む)
■効果・メリット
洗面スペースの大小に関わらず、好みのサイズにカスタマイズすることができます。色や素材、ボールの形状も自由に選ぶことができるため、「清潔感のあるシンプルで真っ白なデザイン」「お気に入りのタイルでアクセントを持たせたデザイン」など、オリジナルの空間を実現することが可能です。
また、既製品の場合収納となっていることが多い化粧台の足元のスペースは、造作の場合はシンプルにすっきりと納めることができます。収納の空間が減るのでは?と思われがちですが、棚板を追加したりバスケットなどの小物を使うことで、個性的な収納として見せることもできます。
■注意点
天板が木製の場合はこまめなメンテナンスが必要となります。濡れたまま放置すると腐食やカビの原因になるため、水に濡れたらすぐ拭き取ることができるようにしておくことが必要です。
ズボラな私がもしリノベーションをするのであれば、木の天板にカビが生えている光景が目に見えるため、水に強いメラミンなどの素材のカウンターで造作します!
2-6 造作カウンター
■価格
65,000円
■効果・メリット
バーカウンターのような自分だけのこだわりのスペースが実現できます。また部屋に1ヶ所でもあると、作業スペースとしてだけでなく小物を飾ってインテリアとして利用することができます。
そしてなんと言っても、壁面のスペースに幅や高さをピッタリ合わせられるのは造作ならでは。「今使っている椅子はとても気に入っているのに、既製品のデスクと高さが合わず何となく使いにくい…」「この引き出しをデスクの下に納めたいのにあと数センチ足りない!」といった不満はありませんか?痒い所に手が届くのが、造作の良いところだと思います。
■注意点
カウンターの材料は、木材から傷に強い素材など多岐にわたります。オイル塗装の木材を使用する場合は、木の風合いを残せるメリットがある一方どうしても汚れがつきやすいというデメリットもあります。
また、つくり方にもよりますが、デスクと比べると奥行きが取れないことが多いため、何を目的に使用するかが大切になってきます。「勉強スペースとして考えていたけどすこし狭いな…」なんてことがないように、「こんな作業をしたい」という使用目的はもれなく伝え、問題がないか相談をしてみましょう。
さらに壁内部でのみ込ませて取り付けている場合、将来もしカウンターを取り外す必要が出てきた場合は工事が大変になります。造作カウンターを取り入れるかどうかを決める際は、部屋のレイアウトを変える可能性はないかどうか、今後使わなくなる可能性はないかどうかを考え、既製品家具で十分まかなえるようであれば造作はしないという選択肢も頭に入れておくのがいいでしょう。
3 まとめ
いかがでしたでしょうか?ある程度の予算感はイメージいただけたかと思います。
今後このオプション費用大公開はシリーズ化していく予定ですので、次回もまたお楽しみに!