ペット×リノベーション 人にもペットにも暮らしやすい住まいづくり

「大事な家族の一員」ともいえる犬や猫などのペットは、日々の生活をともにし、癒しを与えてくれる存在です。戸建て以外で、ペットと暮らすためには、まず「ペット可」の物件である必要があります。
そこでおすすめなのが、中古マンション購入とリノベーションの組み合わせ。

 

新築マンションだけでは、どうしても選択できる物件が限られてしまいますが、中古マンション購入とリノベーションなら、選択肢が増えるだけでなく、犬や猫と暮らしやすいアイデアが詰まった住まいが実現可能です。

 

本コラムでは、弊社での実例を中心にアイデア、注意点などを紹介していきます。
人間もペットも快適に過ごすため、思い切って住まいをリノベーションする方も増えてきているようです。ペットと暮らすためのリノベーションには、どんなアイデアがあるか見ていきましょう。

 

 

 

 

1.ペット可物件

ペットと住めるマンション物件というのは規約で「ペットの飼育が許可されている物件」のことです。最近はペットと暮らすための「ペット共生型物件」という物件もあります。

 

ペット可物件イメージ

 

「ペット可」と「ペット相談」の違い

「ペット可」とは、管理組合が定めているペットの種類や数といった条件を満たしていれば、ペットと入居できるという意味です。マンションによって異なりますが、「犬もしくは猫1匹まで可」「小型犬のみ可」など管理規約によって細かく条件が定められているケースが多い傾向にあります。

 

「ペット相談」とは、管理組合にペットと入居できるかどうかを相談し、許可を得られれば飼育できるという意味です。必ずしもペットとの入居を許可してもらえるというわけではなく、ペットの種類や数によっては許可がおりないケースもあります。

 

 

ペット可の中古マンションを探すときのチェックポイント

■ 管理規約の確認

ペット可物件だからといって自由に何でも飼えるわけではありません。
事前に「猫2匹飼えますか?」「多頭飼いはできますか?」「うさぎは飼えますか?」のようにペットの頭数や種類も具体的に確認しましょう。

 

■ 周辺に動物病院があるか?

ペットと暮らす上で必ず通うことになる動物病院やトリミングサロンが近くにあることも重要なポイントです。

 

■ 上記以外に確認したほうが良いポイント

・周辺道路に車通りが少なく散歩しやすい
・共用部分がペットの毛や糞尿で汚れていない
・ほかの住人もペットを飼っていて理解を得やすい

 

■ ハムスター、熱帯魚、鳥、爬虫類などの小動物は?

(ハムスター、鳥類など)
ケージで飼えるペットは、比較的に飼育が認めてもらいやすく飼育可能な物件を探すのもそう難しくありません。ハムスターや鳥類はケージのなかで暮らすため、ペット不可の物件でも交渉次第では飼育できる可能性があります。

 

(熱帯魚や爬虫類)
熱帯魚や小さな亀なら、ペット可でなくとも飼育ができる物件も存在します。
しかし、湿気によるカビや水槽の水漏れなどのリスクがあるため、必ず管理会社の許可を取っておく必要があります。さらに、爬虫類は人に恐怖感を与えてしまう可能性があるため、爬虫類を飼育する場合は万が一、逃げ出した際の近隣トラブルの可能性を考えて必ず事前に管理会社に確認しておきましょう。
もし脱走して、別室の住人に精神的苦痛や物的損害を与えてしまった場合、賠償請求がされる場合もあるので特に注意が必要です。

 

 

ペット可物件イメージ画像

 

ペット可物件といっても、マンションすべての住人が動物を好きで理解があるとは限りません。飼い主同士がお互いに配慮しないと暮らしにくい環境になってしまいます。ペットと一緒に入居する際は、物件選びはもちろんのこと、入居後の暮らし方にも十分に気を配って生活することが大切です。

 

 

2.リノベーションのアイデア実例

 

Case42. 人にも猫にも使いやすい、ラグジュアリーリノベーション

Case56. アトリエのようないえ

 

 

■ 猫との暮らし

キャットウォーク01

(高いところが好き)

猫は高いところが好きで、外では木や塀を登ったり、家のなかでは冷蔵庫やエアコンの上に登ったりすることがあります。これは、見晴らしがよいので外敵に見つかりにくく、獲物を見つけやすいという野生の名残といわれています。猫は高いところを好む習性があるので、壁や天井に猫専用のステップを取り付けるのがおすすめです。高いところに猫が遊べるスペースをつくってあげると、運動不足やストレスの解消につながります。

 

 

 

ペットドア

(ペットドアを作る)

猫専用のドアをつけるのがおすすめ。猫と暮らす人が最初に検討することが多い事例です。扉に小さいドアをつけてあげるとペットが自由に行き来することができます。

 

 

 

キャットウォーク02

(キャットウォークを作る)

キャットウォークは犬と猫を一緒に飼う時や、多頭飼いする時に、ペットそれぞれが良い距離感を保てるのでおすすめです。ほかにも来客時など、猫の逃げ場所や隠れ場所にもなります。高いところが好きな猫は、壁の飾り棚やチェストの上にのぼることが多くなります。壁面に設置したり天井から吊るしたりして猫が自由に歩き回れるスペースを作ってあげましょう。キャットウォークを作る場合は、まず猫の動線を考えます。高いところに登ったあと下りられなくなる子も多いので、下りるための動線も考えなくてはいけません。しかし「高いところが好きだから」と人間が届かないほどの高所に取り付けると、掃除が難しくなりますので注意が必要です。

 

 

 

窓から外を眺める

(窓から外を眺められる場所作る)

高い場所から外を観察するのは、猫の習性のひとつです。それから、ひなたぼっこが大好き。猫にとって快適な場所は、季節や時間帯によって変わります。明るく温かい場所をいくつか用意し、やわらかいクッションやソファを置いて猫と一緒にくつろげる空間を作るのもおすすめです。外が眺めやすい窓際が理想的ですが、窓を開けっぱなしにしていると猫が脱出してしまう危険性があるので注意を。

 

 

 

■ 犬との暮らし

大きな洗面台

(大きい洗面台を設置)

シャンプーやグルーミングをすることができます。

 

 

(土間のスペースを拡張)

土間スペースが広いと散歩から帰ってきた愛犬がゆったり過ごせるのはもちろん、足を拭いたり夏の季節は涼しい土間の上で横になったりと過ごしやすくなります。

 

 

(二重窓や防音壁)

鳴き声が気になるなら窓を二重にすることや、防音壁にすると音が漏れにくくなります。 特に二重サッシは結露防止や断熱という意味でも効果的です。そのため、飼い主にとっても住み心地の良い環境が手に入ります。

 

 

 

3.人とペットが暮らしやすいリノベーションとは?

家族の一員ともいえるペットと心地よく暮らしていくためには、住まいづくりの際にデザイン性と快適性の両方を考慮した計画が大切です。
リノベーションでは、住み手(人)らしさのあるデザイン性や機能性を叶えつつ、犬や猫もストレスを感じないような、ちょうど良いバランスの住まいを目指すことができます。

 

 

■ 猫の場合

猫との住まい

(猫のストレスを溜めない)

マンションでは近隣への迷惑とならないよう、最低限のしつけがは必要ですが、猫はあくまで自然の中で生きる動物。人の都合で極端に行動を制限するのではなく、風や光、外の空気を感じられるような工夫をしてあげることが重要です。光や風など自然を感じられるように工夫したスペースは、猫だけでなく人にとっても心地よく過ごせる場所です。掃除をするときや来客時などに避難場所として使える個室のようなスペースがあると安心。平面的なプランニングではなく、空間を立体に捉えて計画するとより良いでしょう。このように、猫が快適に暮らせる環境を整えると、家(縄張り)の中でストレスなく暮らせて、長寿にも繋がります。

 

(収納棚などを活用して、インテリアと馴染ませる)

ペットと人がお互いに快適に暮らすことを考えれば、無理をしてペット専用アイテムや家具をそろえる必要はありません。収納棚などをうまく利用したりするなど、部屋のスペースやライフスタイルに合った形で取り入れてみましょう。

 

(猫の爪とぎには強化パネルや腰壁も)

壁には、ひっかき傷がつきにくく、はっ水効果もある強化パネルや、抗菌消臭効果のある腰壁などもおすすめです。

 

 

 

■ 犬の場合

(犬がゆっくりくつろげるスペースを)

基本的に犬は家族のそばにいるのを好みますが、ひとりでゆったりとくつろげるスペースがあるとより安心します。犬の先祖は岩穴や洞窟など周囲を囲まれた場所で過ごしていたため「周囲を囲われた場所」にいると自然と落ち着くのです。テレビボードの下や玄関下の一部を改修してドッグスペースをつくることもおすすめです。天井を低くすることで犬にとって落ち着く空間が実現できます。

 

(噛んだり、壊されたら困るものを見えない収納にする)

好奇心旺盛な犬はキッチンやリビング、ダイニングにあるものを噛んだり壊すことがあります。とくに包丁やハサミなど危険なものが多くあるキッチンは要注意です。噛むとケガをするもの、壊されると困るものは普段から見えない収納を心がけましょう。リビングもいたずらされると困るものは引き出しに収納したり、高いところに置くなどしておくと安心です。

 

(ペット用フローリングで足腰の負担を軽減)

床材はフローリングが人気ですが、犬の足が滑りやすく股関節や腰に負担がかかってしまいます。滑りにくさで選ぶなら、無垢フローリングがおすすめです。自然塗装で表面をコーティングしていないものなら滑りにくく、ペットにも優しいでしょう。ただし、自然塗装の場合液体の汚れが浸透しやすいので、ペットが粗相した時は一刻も早く拭き取らなくてはいけません。

 

 

4.まとめ

ペットと暮らすための住まい選びとして、中古マンションとリノベーションを紹介しました。
「ペット可」といえど、物件によって飼育が可能なペットの種類や頭数、定められているルールは全く異なります。マンションを選ぶときは管理規約を確認し、自分やペットにとって暮らしやすい物件を選ぶことを心がけるのが大切です。

 

リノベーションの内容を計画する際も、人とペットがお互いにストレスなく過ごしやすい住まいづくりのために、ペットの個性を考慮しつつ、自身の生活スタイルと合わせて検討していくのがおすすめです。

 

ペットと暮らす01

 

ペットと暮らす02

 

ペットと暮らす03

 

 

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