山と海が暮らしに息づく

仙台市太白区にある築33年のマンション。最寄り駅から徒歩約5分の利便性と、山の上から海を想うような、穏やかなつながりを感じられる立地に、 時間を忘れて“好き”に集中できる、心地よい住まいが完成しました。

Property Information

物件情報

仙台市太白区にある築33年のマンション。
最寄り駅から徒歩約5分という利便性に加え、目の前に建物がないため、遠くまで視界が抜け、山の上から海を想うような穏やかなつながりを感じられる場所に位置しています。

リビングの一角には小上がりの畳スペースを設け、壁面はご夫婦自身の手で漆喰塗りを。
素材の風合いと手仕事のあたたかさが、空間に豊かな表情を添えています。

さらに、音楽室(防音室)やライブラリなど、趣味に没頭できる空間も計画的にレイアウト。
日常の中で自然と好きなことに触れられる、自分たちらしいお住まいが完成しました。

間取りプラン

Before

After

The Renovation
Story

Story

初めてお会いしたときには、すでに物件探しがある程度進んでいるご様子で、リノベーションにご興味を持ってご来店いただきました。

はじめから住まいに対するこだわりが明確でいらっしゃったため、ご案内の際には床材による価格の違いや、目に見えない部分の仕様の違いなど、細部にわたる部分を中心にお話しさせていただきました。

施工段階では、マンション全体のエレベーター取替工事により着工をお待ちいただくなど、共同住宅ならではの調整もありました。
その際は、弊社設計スタッフとともに理事会へご説明に伺うなど、住まわれた後の暮らしがより快適になるようサポートさせていただきました。

完成したお住まいには、防音室を備えるなど、マンションリノベーションの固定観念を覆すような空間が実現。
お客様らしさが随所に感じられる、印象に残る住まいに仕上がったのではないかと思います。

Design

今回、お施主様からは2つのご要望をいただきました。

① 防音室を設けたい
② ライブラリをつくりたい

この2つをどのように住まいに取り入れるかが、プランニングの最大のポイントとなりました。
限られた空間を有効に活かすため、玄関を入ってすぐの場所をライブラリとし、廊下をなくすことで無駄を省き、より広々としたLDKを実現しました。
さらに、リビングには小上がりの畳スペースを設け、壁面にはお客様ご自身で漆喰塗りを施すなど、素材の風合いが感じられる空間に。
壁紙(クロス)選びも含め、お客様が積極的に関わってくださったおかげで、自分たちの“好き”に囲まれた、まさにリノベーションならではの住まいが完成しました。

この空間が、今後どのように変化していくのか。暮らしの中で少しずつ育っていく様子を楽しみにしています。

Creative Your Life

弊社でリノベーションしたお施主様のリノベ後の暮らしについてお話をうかがいました。

リノベ暮らし

暮らしの「目的」が主役になる住まい

結婚後に住んでいた賃貸アパートが、2人で暮らすには少し手狭に感じられたことから、中古マンションを購入し、リノベーションするという選択をされたご夫婦。「人ではなく目的に帰属する部屋」というテーマのもと、暮らし方を大切にした住まいを作り上げました。
奥様のお仕事の関係で今春(2025年3月)に手放すことになったものの 、この住まいで過ごした7年間は、お2人にとって何にも代えがたい大切な思い出となったようです。

概要
広さ:79.71 ㎡
間取り:1LDK+防音室+ライブラリ
Q.住宅を購入しようと検討された理由を教えてください。
旦那様:
結婚後は賃貸アパートに住んでいたのですが、「2人で暮らすには手狭だった」というのが住宅購入を考えるようになったきっかけです。妻ともたびたび「購入したほうがいいよね」と話していました。

最終的には仕事の関係で引っ越すことになってしまいましたが、約7年前の購入当時は長く住むつもりで買うことを決めました。
Q.物件探しでこだわったポイントはありますか?
旦那様:
特に重視したのは地下鉄沿線のエリアであることと、最寄り駅までの近さです。
私の職場がある古川までは仙台駅から新幹線で通っていますし、妻の職場も地下鉄沿線上にあるので、2人の通勤の便を考慮した結果です。

また、眺望もこだわったポイントというか、ピンと来たポイントですね。というのも、この物件を内覧したとき、故郷の広島で暮らしていた頃の「山から海へと向かう方向感覚」が蘇ってきたんです。

実家は海を見下ろせる山の斜面に建っているのですが、私にとって山側は自分たちが生活する私的な場所で、海側は学校や造船所などがある公的な場所でした。そんな、平地にしばらく住むうちに忘れていた感覚を思い出しました。


奥様:
このマンションを見学したとき、1階の庭付きと私たちが購入した3階の部屋が空いていたのですが、主人の希望もあって眺めのよい後者にしました。1階は少し寒そうだったのと、通行人から家の中を見られるのが嫌だったのも、3階を選んだ理由です。
Q.リノベーション住宅を選択した理由を教えてください。
旦那様:
当初は戸建てや新築マンションを購入する選択肢もありました。ただ、地下鉄沿線の駅チカとなると予算が合わなかったんです。まずは戸建てを除外してマンションを探し始めましたが、理想としていた徒歩圏内の物件は、新築だと軒並み予算オーバーでした。駅から15分以上歩く距離なら予算内の新築マンションもありましたが、駅チカであることは譲れないポイントでしたから、中古マンションに絞ることにしたんです。

奥様:
リノベーションという選択肢は中古物件を探すなかで知りました。物件探しをお願いしていた不動産会社の方が、偶然にもご自身でリノベを経験されていたんです。その方にこだわりをお聞きしたり、お写真を拝見したりするうちに「いいじゃん!」と思うようになったのがリノベに興味を持ったきっかけですね。もともと住まいをリフォームするテレビ番組が好きでよく観ていたので、個人的には中古物件に住むことにも、それを作り変えることにも抵抗はありませんでした。
Q.いろいろなリノベーション会社がある中で「なぜN’s Create.」だったのでしょうか?
旦那さま:
あいまいな表現になってしまいますが、実際にお会いしてお話を伺い、「とても良さそう」と感じたのが理由です。

当初はいくつかのリノベーション会社さんの事例をネットで拝見し、「いいな」と感じた数社に伺うつもりだったのですが、1社目のN’s Create.さんの印象が非常によかったので、結果的に他社さんとは比較しませんでした。
Q.お施主様がこだわった部分を教えてください。
旦那様:
リノベーションの大きな方向性として、「人ではなく目的に帰属する部屋」というテーマを設定したことです。「こちらは私の部屋で、あちらは妻の部屋」という考え方ではなく、読書をする部屋、楽器を弾く部屋、作業をする部屋のように、行動を軸に考えていきました。

また、家族が過ごす場所を大きく2つの空間に分け、それぞれに異なるコンセプトを設定したのもこだわったポイントです。物件を内覧したとき「山から海へと向かう方向感覚」が蘇ってきたとお話ししましたが、間取りもこの感覚に基づいており、家族が集まるリビングダイニングは「海」や「陽の空間」、1人で読書などを楽しむライブラリは「山」や「陰の空間」をイメージしています。内装も各コンセプトに合わせ、例えば「海」の空間には青い壁紙や、日に焼けたような明るい色の床材を。もう一方の部屋には木をイメージしたインテリアを用いることで、両者を対比させました。

これらのテーマやコンセプトをベースに、「アイランドキッチンにしたい」「お風呂を広くしたい」「こんな本棚が欲しい」といった妻の要望を取り入れて、細部を整理していきました。

奥様:
そのほかのこだわりポイントは、やはり防音室を作ったことですね。夫婦でアマチュアオーケストラに入っているので、楽器の練習用に設置しました。私はピアノを弾くほかにホルンも吹きますし、主人はバイオリンで、しかも仕事帰りの夜遅くにしか練習できないので、近所迷惑にならないよう防音室は必須でした。

私の実家は東京のマンションなのですが、そこでピアノの練習をしていた頃、苦情のお手紙をもらったことがあったんです。そうなると、なかなか練習しづらくなるんですよね。私も主人も賃貸アパートで暮らしていたときはお金を払ってカラオケで練習したり、金管楽器練習用ミュートを使って練習したりと、練習場所には苦労していました。だから、心置きなく自宅で練習できる環境を整えたかったんです。 当初は2人のための防音室でしたが、今は子どもがピアノを練習する部屋としても使っています。
Q.今回の住まいづくりで苦労されたポイントがあれば教えてください。
奥様:
苦労したことではないかもしれませんが、設備や内装を選ぶときに迷うことはありました。先ほどお伝えしたリビングの「青い壁紙」がまさにそれです。
ひと口に青といっても種類がたくさんあって、いろいろ見すぎると何がいいのかわからなくなってしまうんです。

システムキッチンやトイレ、お風呂などを選ぶときも同じように悩みました。
そもそもメーカーさんごとに特徴が違うことを知りませんでしたし、実際に選ぶときも「取っ手」のような細かい部分まで検討しなければいけないんですよね。はじめは楽しいのですが、いろいろと決めなければならないことも多いので、「誰か決めてください」という感じにもなりました(笑)

ただ、コレと決めた予算の上限はあったので、そこから上振れないよう機能をより分けることで、身の丈に合った選択ができたかなと思います。欲を言えば「Aパターン」「Bパターン」のように予算に応じたパッケージのようなものがあってもいいなと思いましたが、結果的にいろいろなメーカーさんのこだわりを知ったうえで選べたのでよかったなと思います。

旦那様:
私の場合は妻と逆で、細かい部分まで自分で選ぶのが好きなので、全体を通して楽しみながら進められました。実は今回のリノベーションでは、マンションのエレベーターの更新工事が行われる関係で、着工まで2カ月ほど時間が空きました。普通なら苦労したエピソードになるのかもしれませんが、その遅れも「むしろよかった」と思っています。おかげで何度も打ち合わせできましたから、「N’s Create.さんに時間をかけていただいた」という点でも満足しています。
Q.これからリノベをされる方に向けて、アドバイスをお願いします。
旦那様:
先ほど妻が「設備や内装選びで悩んだ」とお話ししましたが、何かを決めなければいけないタイミングで焦らないよう、事前にいろいろな情報を集めて、できるだけ「リノベーションで何をしたいのか」をまとめておくのがよいと思います。

私の場合は調べ物が好きという性格もあって、本を10冊以上購入し、気に入った部分に付箋を貼ったりしていました。

また、もともと建築を見るのも好きで、「こういうふうに作りたい」という具体的なイメージも持っていたので、こだわったポイントでお伝えしたテーマやコンセプトを資料にまとめ、N’s Create.さんにお渡ししました。あらかじめ実現したいことを決めておけばスムーズですし、完成した住まいに対する納得度も高まると思います。
Q.リノベーション住宅での暮らしはいかがでしたか?
旦那様:
やはり「自分で作った家に住んでいる」という実感があります。ドアノブなど、細かいパーツひとつひとつまで、自分たちで考えて選んだことで、より愛着のある住まいになりました。
N’s Create.さんもこちらのイメージをうまく形にしてくださったので、リノベーションをして本当によかったなと感じています。

奥様:
夏休みを使って主人と壁を塗装したり、「どうせ塗るから」と子どもに落書きをさせたりもしました。ここでの暮らしは7年ほどでしたが、その間に住人が2人から3人に増えました。私たち家族にとって、たくさんの思い出が詰まった住まいです。この家とお別れしなければと思うとさみしい気持ちになりますが、素敵な住まい手の方と出合えることを願っています。

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