仙台市青葉区にある築43年のマンション。
仙台駅から徒歩5分圏内に位置し、通勤はもちろん、駅近くの百貨店や大型商業施設にも気軽に足を運べる利便性の高い環境です。
お住まいはスポットライトを中心にした照明計画により、光と影のコントラストが浮かび上がり、“住まいの太陽”とも言えるルイスポールセンの「アーティチョーク」をいっそう際立たせます。
やわらかな薄明かりは空間をやさしく包み込み、静けさと温もりを添えて、心を穏やかに解きほぐしていきます。
光に導かれるように流れるゆったりとした時間のなかで、豊かなひとときを味わえる場所となりました。
さらに、ドアの代わりにガラス戸やルーバーを採用し、寝室もあえて仕切らないことで、「抜け感」を意識した開放的な設計に。
リノベーションによって、ご夫婦それぞれの仕事スペースとLDKが自然につながり、日常を心地よく広げていく住まいが完成しました。
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「自分らしい暮らし」を弊社でリノベーションしたお施主様のリノベ後の暮らしについてお話をうかがいました。
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北欧家具や照明に造詣が深いご夫婦。
置きたい家具や使いたい照明について、具体的なご要望を伺いながらプランを進めていきました。その中でもひときわ特徴的だったのが、ルイスポールセンの「アーティチョーク」と呼ばれる照明です。
「この照明が我が家の太陽になるように設計をしてほしい。」
初めてお会いしたときにいただいたその言葉は、今も強く印象に残っています。
設置場所については、まずダイニングテーブルの真上に設置を計画していましたが、リビング入口にある「porada」のミラーにもアーティチョークが美しく映り込むよう、高さや位置を調整しました。その他の照明はスポットライトを中心に配置し、色も電球色で統一。日が落ちた後にリビングでゆったりとした時間を過ごせるよう意識しています。
加えて、今回の住まいでは照明以外にも多くのこだわりを反映しました。主なデザインのポイントは以下の通りです。
1. 玄関とキッチンをつなぐガラス引き戸
天井までの高さがある「ハイドア仕様」のガラス引き戸を採用し、玄関からの冷気を遮りながらも空間の広がりを確保しました。天井を横切る梁にあたる部分は、開閉しないFIX窓に切り替え、それ以外は3枚のスライド式引き戸に。玄関からパントリーやキッチンへスムーズに行き来できる動線を実現しました。さらにリビングの引戸もハイドア仕様にそろえ、空間全体に統一感を持たせています。
2. 素材の選定と空間の雰囲気
天井は躯体現し仕上げ、床はモルタル風の塩ビタイルに。無骨でシンプルな内装が、ステンレスキッチンやスチール家具、木のテーブルやソファといった異素材の家具を際立たせています。
3. アクセントクロスの活用
各空間に異なるアクセントクロスを採用しました。ウォークスルークローゼットには山形の本屋で見かけた鮮やかなピンク、奥様のワークスペースには落ち着いたアースカラーのグリーン、そしてトイレには海外の駅の壁を思わせるイエローを。豊富なサンプルの中から吟味して選ばれた色は、ご夫婦の個性を空間に鮮やかに映し出しています。
4. ご主人様のワークスペース
玄関ホールにコンパクトなワークスペースを設けました。棚の高さや奥行きはご要望に合わせて調整し、作業中でもガラス戸越しにLDKの気配を感じられるよう工夫しています。
5. 奥様のワークスペース
室内窓を設け、リビングと緩やかにつながる設計に。寝室側からも光を取り込めるようにしており、仕事中も家族の気配を感じられる空間になっています。
さらにリノベーションならではの工夫として、解体時に出てきたガス管を再利用しました。1本はキッチンでフライパン掛けのバーに、もう1本は洗濯室で物干し用ハンガーバーとして活用しました。また、ご主人様の作業スペースから洗濯室へ抜ける開口部には、リビングからの視線をほどよく遮るオリジナルのひし形ルーバーを造作しています。
お住まいづくりでは、ご夫婦が集中して取り組んでくださったおかげで、お気に入りの家具や照明が映える、お二人らしい空間が生まれました。ここで紡がれる日々が、これからさらに豊かに育っていくことを願っています。
リノベーションデザイナー
清藤 理沙