住まいを育てる

リノベーションしてからがスタート。家族で育てる、素材の魅力を十分に活かした住まいのご提案です。

Property Information

物件情報

お客様ご自身の手で育てていく、というテーマのもと始まった住まいづくり。素材感を全面に出した、温もりと味のある住まいのリノベーションです。

家族団らんできる約23畳の大きなLDKや各々の個室、家族全員分の服を収納できるウォークインクローゼット。太陽の光をたくさん取り入れることのできる横に長い部屋の形と、広い空間を最大限に活用した間取りが特徴です。

どのように使い込まれていくのか、リノベーション後の変化がより楽しみなお住まいが完成しました。

間取りプラン

Before

After

The Renovation
Story

Story

弊社のリノベーション完成見学会でお会いしたお客様。現在のお住まいから生活環境が変わらないエリアでご新居をお探しでした。
以前から住宅の売買サイトでご覧になって気になっていらっしゃった今回の物件。購入のご相談をいただき、リノベーションができそうかどうか、構造上は問題ないかなどを確認しながらアドバイスさせていただきました。

120㎡以上の広いお部屋だったため、現地を内覧後、ご予算に合わせた内容のご提案となりましたが、
お客様のリノベーションや、今後の暮らしに対するお考えの深さに私も学ばせていただくことが多くありました。
また、大量にあった以前の居住者の方の家具や荷物の残置物処理など、リノベーションと他の部分でもお手伝いさせていただいたことが印象に残りました。 

広いお庭スペースでお酒を召し上がるのが楽しみというお言葉もいただき、暮らしの質と内装の2つの面で育てていただくのが楽しみなお住まいです。

井上 直樹

リノベーションコーディネーター
井上 直樹

Design

お客様と最初に決めたコンセプトが「育てていく住まい」。
もともとアンティークの家具やクラシックカーなど、古くて味のある物がお好きだったお客様。
「手間はかかってもいいので、自分たちでメンテナンスしながら育てていきたいです」
この一言から打ち合わせがスタートしました。

ご購入されたのは100㎡以上の大空間。全てを新築のようにきれいに工事するとかなりコストがかかってきます。そこで断熱や二重サッシなどを採用した基本性能のアップ、無垢の床や塗装壁などこだわるポイントはしっかり残しながらも、あえて天井を表しにしたりご自身で仕上げをしていただく場所をつくることでコストを調整させていただきました。
また、シューズクロークやパントリー、個室の壁に使った素材は針葉樹合板。本来は仕上げとして使用しない素材ですが、お手持ちの家具のテイストに合わせるためにあえてラスティック(素朴)な質感をそのままに仕上げています。

打ち合わせを重ねながら決めていった壁の色と合板の質感のおかげで、全体的に温かみのある空間に仕上がりました。
針葉樹合板も塗装壁もオイル仕上げの床も、住みながらメンテナンスしていける素材。愛着を持って育てていっていただければうれしく思います。

菅野 絵美

リノベーションデザイナー
菅野 絵美

Creative Your Life

弊社でリノベーションしたお施主様のリノベ後の暮らしについてお話をうかがいました。

リノベ暮らし

長男の一言から生まれた「家族が楽しく暮らせる家」

家族が住む場所を決める際は、通勤や生活環境など大人の都合だけでなく、子どもの希望も考慮する必要があります。
今回は、「隣の中学校に通いたい」という子どもの願いをかなえるため、「古いものが好き」で行動力のある奥様と、現実的な目線をもったご主人がつくり上げた、家族が安心してストレスなく暮らせるリノベーション住宅のご紹介です。

【概要】
家族構成:5人家族

「木材がふんだんに使用されている家」と聞くと、まっさらな白木の明るい家を思い浮かべる人も少なくないでしょう。しかし、今回ご紹介する家は、明るさと影のバランスが絶妙で、無機質な部分と命をもつモノとが融合した、何とも「味のある家」なのです。
Q. 今回私たちがリノベーション住宅を検討し始めた理由
当初どんな住まいを検討しましたか?他に検討した住宅の選択肢について
「引っ越しを考え始めたきっかけは、子供が“となりの中学校に通いたい”と言い出したことでした」とおっしゃるお施主様。

それまでのお住まいからは、お子さまが希望する中学校へ通えないことがわかり、希望の学区内にある賃貸住宅を探し始めました。しかし、家族5人分の荷物を収納できる広さの家は、家賃が安くても16~17万円になってしまったのだとか。
将来的に実家で両親と同居することを考えていたため、土地付きの一軒家ではなくマンション、なおかつ広くて安い…と条件を整理した結果、「中古物件の購入+リノベーション」という選択肢に至りました。

家探しをスムーズに進めるためには、希望条件を整理することが大切。希望の立地(エリア)で、間取りや設備など空間へのこだわりを満たす家が見つかっても予算オーバーでは購入できませんし、予算があっていても快適に暮らせなければ引っ越すことがプラスになりません。「立地(エリア)」「間取りや設備」「予算」のバランスがとれた家を探すことが大切です。

お施主様の家探しの条件は、「お子様が希望する中学校に通える学区」「家族5人分の荷物が収納できる広さ」「予算」がポイントになり、中古物件の購入&リノベーションに行きついたようですね。
Q. 私たちがリノベーション住宅を選択した理由
なぜリノベーションの住まいに決定したのですか?どんな暮らしがしたいと思っていたか教えてください。
「中古物件でも、広さがあるならリノベーションすればどうにでもなるだろうと思っていたので、ウェブ検索で広い家を安さ順に並べて、一番上にあった家を1件だけ見て決めました」と、もともとリノベーションをご存じで前向きでした。リノベーション前提とはいえ、物件を1件だけ見て即決する潔さは素晴らしいですね!
対して冷静で現実的なご主人は「将来的に実家へ戻るため売却することを考えると、 “古いマンション”に不安があった」そう。その不安は、どのように解消したのでしょうか。

「購入前にプロに物件を見てもらい、築45年、震災のダメージ、旧耐震基準の物件、構造や消防法など、気になる点をプロの目で確認してもらいました。“過去の修繕履歴や今後の修繕計画、現状のマンションの管理体制も維持できていますので今後も問題なく使用できる建物だと判断できる”という意見をお聞きし、安心して購入」に至ったそうです。

確かに、古くなれば物件の価値は下がるのが一般的ですから、“築45年”に不安を感じるのは当然のこと。しかし、リノベーション前提だったことで、購入前にプロ目線でしっかり物件をチェックし、第三者の意見を参考に購入できたのではないでしょうか。

ちなみに、お施主様がリノベーション住宅で希望していたのは「見せる収納」。サーフィンをするご主人の荷物、お子さまの野球道具、奥様の靴や服などをショップのように収納したかったそうです。
Q. リノベーション住宅を選んでみての感想
自分達好みの暮らしをしてみて感じたこと、変わったことなどあれば教えてください。
なんでこの物件にしたか?物件選出の決め手など?
「我が家に帰ってきたなぁと、ふとした時に感じます。子どもたちも、リビングで野球のバットを振ったり、壁打ちをしたり、なんでもやって楽しめるし。自分たちのものなので、何をしてもいいというか…ストレスがなくなりました」と声を弾ませる奥様。

ご主人は、「妻のストレスがなくなることは私のストレスがなくなることでもありますし、リノベーションで物件の価値が高まったなぁと思っています。例えば、二重サッシにしてもらったり断熱材を入れてもらったりして熱効率がよくなり、音も防げて住環境が静か。間取りや設備も希望通り。最初の不安はなくなりました」とおっしゃいます。

70年代の車を当時のまま、新しく変えずに乗っているというほど古いものが好きな奥様はもちろん、物件の古さに不安を感じていたご主人も、「傷ひとつひとつが味になって。“ちょっとくらい傷つけてもいいじゃん”と思える」ようになったそう。

そして何より、「古いまま全部残すことは難しかったのでリノベーションしましたが、サッシなど古いまま残す部分をベースに、新しく作る部分の調和を希望した」という奥様の考えが、どこか懐かしいような、あたたかみのある落ち着く雰囲気につながっているように感じます。
希望のリノベーション住宅を手に入れたおふたりからは、心にも生活にも余裕が感じられますね。
Q. 私たちのこだわった部分
お施主様がこだわった部分、気に入っている点を教えてください
そんな快適な生活を手に入れたお施主様がこだわったのは、キッチン・天井・無垢の床。

「将来的に店を出したい」というほど料理が好きな奥様は、「キッチンはかわいいものだけを見せたい」という希望があったのだとか。そこで、キッチンの奥に大きめのパントリーをつくり、炊飯ジャーや電子レンジなど、見せたくないものはすべて収納。リビングから見えるのはお気に入りのフライパンやカッティングボードなど、かわいらしいものだけになりました。
また、古いものが好きで、古いものを古いまま残すことを楽しめる奥様は、リノベーションによって“躯体現し(くたいあらわし)”になったコンクリートの天井にもお気に入りを見つけたそう。

「リビングに寝転がって天井を見ていると、むき出しのコンクリートの中に建設当時の様子がわかるものが見つかって。自分の思いとは別の発見があって見ていて楽しい」のだとか。

リノベーションすることで自分が好きなものを思い通りにディスプレイできるだけでなく、既存のものの中に感性をくすぐる何かを発見できることで、より“我が家”に愛着がもてそうですね。
Q. ご主人さまはいかがですか
ご主人こだわりの無垢の床は、職人に「こんなに無垢材使うのはそうないですよ」と言わしめるほど。フローリングと違い、「新築って傷つかないようナーバスになりがちですけど、素地を使うことで傷がついてもいいかと思える。心の余裕につながっています」とおっしゃいます。

小さな子どものいるご家庭ならきっと、壁や床に傷をつけることも許せる住まいは羨ましいと思うはず。白いクロスにカラフルなクレヨンでダイナミックな絵を描く我が子の姿を思い出し、筆者も思わず「そんな家、いいなぁ…」と声を出してしまいました。
Q. どんな方にリノベ住宅をおススメしますか?
例えばこんな方はリノベーション住宅がいいのでは?と考えられる方やイメージがあれば教えてください
リノベーション住宅がおススメな人について尋ねると、「コストを抑えながら住みたい家に住みたい人」「自由さは欲しいけれど自由すぎるのはNGな人」という答えが返ってきました。

住みたいエリアで、住みたい家に住むとなると、予想以上にコストがかかることもあります。しかし、リノベーションならコスト重視で物件を購入しても新築のような空間をつくることが可能。しかも、建売住宅よりも自分たちの生活にフィットした家に住めるのではないでしょうか。
また、こだわりがあって注文住宅を検討している人の中には、こだわりすぎて予算内におさめられない、希望をまとめきれずに時間がかかってしまう人もいるでしょう。しかし、ある程度決まった箱のあるリノベーションならば、制限がある中に希望を落とし込むことができるため、スムーズな家づくりができるはずです。
【N's Create.から、取材を終えての振り返り。】
住まいを考える、住まいを探す、住まいを作るということは自分たちがどんな暮らしをしたいのか?どんな空間にいたら居心地がいいのか?色々と自分たちの好き、嫌いを見つめなおすところから、はじまるものだと思っています。
こだわりの詰まった住まいとは?
実際にお住まいになったお客様のお宅を見学したり、お話を聞いたりすることも
自分達では見えない住まいへの新たな発見があるかもしれません。
リノベーション住宅の良さを体感してみたい方は気軽に見学会やオープンハウスに足を運んでみてください。

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